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つきのまばたき moonblinks.exblog.jp

地球で暮らす私たちは、毎日泣いたり笑ったり。遠くから眺めていた月が思わずまばたきした出来事を、ワタクシ、つきのまぶたが月に代わって綴ります。


by moonyshiphone

近所の本棚

学校通いが終わり、早起きして図書館に通っています。
とっても幸運なことに、私の自宅から5~10分以内のところに区の図書館や区民が利用できる大学図書館が4つあります。
そのうちの2つに、このところほぼ毎日通っています。

シナリオはもちろん、就職活動や生活もろもろに両手を広げ迎え入れてくれ、助けてくれるパワースポットです。

最近知ったのですが、図書館が無料なのは戦後からだそうです。
GHQの民主化政策で一環で、「図書館法17条」で利用の無料が決められているのだとか。
それを知ってから図書館のドアを開けるときにはマッカーサー元帥の顔が浮かぶようになりました。

どこの棚に何に関する本がある(棚感と呼ぶ)のかがわかり、他の館や他の区から借りてもらったりしているうちに、図書館が自分の部屋の延長に思えてきました。
おかげで、ぎゅーぎゅーだった自分の本棚のうち、結構な数の本をすんなりと手放せました。
近くに何館分もあるんだもん、ここになくても大丈夫~、という感覚。。。

近所の本棚_e0368185_00594273.jpg
(上)ブックオフに引き取ってもらって1300円。
後から図書館に寄贈という手があったと気付く…。

(下)「日本の最も美しい図書館」という本。
きのこ型の本棚、大木の椅子、可愛いすぎでしょ‼
兵庫県には、紡績工場だった図書館もあるんだそう。
行ってみた~い♪


# by moonyshiphone | 2017-02-19 00:59 | まぶた日記
先日、卒業した職業訓練校のクラスの生徒は20代~50代までの女性数人と30代の男性ひとり。
その中で、毎朝、授業開始の30分前に教室に来て、帰りも一番最後まで残り勉強している人、「おめめキラキラちゃん」がいた。

キラキラちゃんは可愛くてよく質問するし、素直に「ありがとうございます!」と言う。
クラスの誰よりも勉強し、実際、誰よりも早くWordの資格を取ったそう。
まぶたは、後ろの席にいる彼女が同郷であることを知るが、何だか親しくなりたくない気がして距離をとっていた。

「Gメールってなんですか?」「派遣ってなんですか?」『職務経歴書の「自己PR」と「志望動機」はこの順番でいいんですか?』
何でもかんでも人に聞くので、ちょっと苛々したり戸惑うほどだった。

「心配性なんですぅ」というのが口癖で、20代半ばに見えるのに何と30代半ばの彼女。
飲食業などの接客を転職してきたそうで、ちょっと意地の悪い先生に「何で辞めたの?ふ~~ん、次のは何で辞めたの?」と責めるように聞かれて、キラキラした目を更にうるませていたこともあった。

あまり高くないお給料の接客業で長時間働いてきて、ずっとひとりで頑張ってきた姿がみえるようだった。
「自分に"適性”や″希望”を考える権利はない」と、盲目的に事務職を目指し、簿記やExcelのテキストに挑んでいるようにも見えた。
彼女に「学校さぼっていいから、好きなことを見つけなさい」と言ってくれる人生の師匠がいたり、「人に聞く前にまず自分で考えたり調べてみなよ!このバカちん!」と言ってくれる友達がいたらなぁと思う。

そして、彼女のように「素直に聞いたりお礼を言っているのに、何だかうまくいかず苛々される」昔の自分を思い出していた。
思い出ぽろぽろり。。。

自分の好きなテーマで発表するPowerPointの授業で、私は「新月の願い事」を紹介した。
「新月には願い事が叶いやすいから、自分の願いを掘り下げるチャンスです」と。
彼女に届いていればいいなぁ、と思う。


# by moonyshiphone | 2017-02-11 17:17 | まぶた日記

白い洗濯板

生活を大事にしていなそうに見えた女性知人の趣味が「洗濯」ということがわかった。
しかも、下着から洋服、ラグマットまで、全アイテム「手洗い」という。

お邪魔した彼女の部屋は、浴室は洗濯室として、洗濯機は脱水機として機能していた。
私は下着や襟汚れを部分洗いすることがあっても、ハンカチ一枚だって手洗いすることはない。
台所用のふきんは、手洗いした後で洗濯機に仕上げ洗いしてもらう。

汚れが取れたかどうかを、自分の目や鼻よりも、洗濯機まかせにしていることを気付かされた。
「洗濯機だと傷むけど、自分で洗うとず~~っと大事に着れるよ」という言葉も響いた。

そして、「手洗い洗濯」をしたくなっている自分に素直になり、この度晴れてAmazonで洗濯板を買いました!
(100円ショップにもデパートにも、もはや洗濯板は置いていないのです。)

白い洗濯板_e0368185_14185703.jpg
アマゾンにて648円の洗濯板。
ベルリンのコインランドリーのオーナーであるフレデリック・レックさん考案
いいサイズ感です、フレデリックさん!

就職活動用のYシャツから洗ってみる。何かが変わるんだろうなぁと思う小さな挑戦。




# by moonyshiphone | 2017-02-11 14:17 | 月のまばたき

アリバイ作りで出来た傷

去年の10月から通っていた職業訓練が、月曜で修了となりました。
卒業おめでとう、わたし☆

とてつもない解放感です。
一日がこま切れで忙しない割に、足並みを揃える為の待ち時間が長かったり、給付金をもらうことで身動きがとりずらかったり、授業以外の点で教訓多き時間でした。

クラスメイトがいることで勉強の心得がわかったり、年代の違う人の考え方や行動は面白かった。
科目ごとに先生が変わり、授業というのはその人の人格が授業しているようなものだと思った。
教育とかリーダーシップについて、Excelや簿記の授業中に考えていたなぁ。

「私の授業は、無理して出てこなくていいです」
と言って、本当に不毛な時間を過ごさせるおじさん(先生とは呼べない)がいて、授業を休む代わりに病院に行かなくてはならず、病院が長引いてバイトに急ごうとし、パンを焼いたオーブンで火傷をした。
冷やす時間もなくて、左手にちょっと目立つ傷跡が残った。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ように、「本意でないことをすれば時間のロスが出たり火傷する」。
これは、私が今回の職業訓練で得た人生の学び、教訓だ。
アリバイ作りや言い訳が必要ない、まっすぐな時間を生きるのだ。

アリバイ作りで出来た傷_e0368185_23415140.jpg
この火傷の跡を「あの日のアリバイ」と呼び、戒めとする。




# by moonyshiphone | 2017-02-08 23:41 | まぶた日記

飯島愛さんのお別れの会

前回、カトリックの聖女・佐藤初女さんについて書きました。
今日は、俗を極めて聖となった人、と感じる飯島愛さんのこと。

AV女優からタレントデビューした、当時とっても刺激的な存在の人だったと思う。
ちょっと乱暴なくらいの奔放さと華やかさで、当時、飯島愛ちゃん大好き!とは思っていなかったけど、目をひかれる存在だった。
自伝小説『Platonic SEX』を読んで衝撃を受けた、多くの人と同じくらいの注目度だった。

それが、愛さんが突然芸能界を引退し、そしてまた突然亡くなった時、私は初めて芸能人である人に対し、「この方のお葬式に行かなくてはいけない」と思った。
2008年の12月24日に亡くなられ、2009年3月1日、東京プリンスホテルで行われた「お別れの会」に参列した。
日付を間違い、2連日で足を運んだ。
その間、どうしてこんなに飯島愛が気になるのかと、落ち着かない変な気分だった。

じぶんでつけた理屈は、「現代女性の贖罪のようなものを一手に引き受けてくれた人だから、お礼とお疲れ様を言わなくてはいけない」。

私はバブル最盛期の頃は小学生でした(平野ノラさんと同い年)。

イメージの中で、「あの時代を生きるってこういうことなの」とボディコン愛さんが、お立ち台の上で髪を掻きあげる。
見上げる私たちに、「後から来る悲しさもぜんぶ覚悟のうえよ」というようなサバけた笑顔を見せてくれている気がする。
飯島愛さんのお別れの会_e0368185_00144882.jpg
献花したラナンキュラス。
今でも、お別れ会に行ってよかったと思っている。


# by moonyshiphone | 2017-02-07 23:56 | まぶた日記